1977

お店をオープンする前からずっと秘蔵にしていたワイン
というかなかなか飲む機会がなくてずっと眠っていたワイン。
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1977年のブルゴーニュと言えば稀に見る超不作年
つまり生産量もすごく少ない。
この年まで残っていることは本当に稀で今見つけるにはちょっと難しいワイン


36年もの間眠り続けたそのワイン
正直保存状態は良かったとは言いがたく
元々のワインのポテンシャルもそれほど高いわけでもなく
そして何よりはずれ年のため
長期の保存には耐えられないという思いから
全然飲めた物じゃないだろうと味を想像していました。



そしてついに先日同じ1977年生まれのワイン好きな常連様と一緒に
開けてしまいました。


気になるそのお味は。。。

開けてグラスに注ぐとすごくいい香り。
香りはまだ全然死んでない。
さわやかな花の香りやそれとは対照的なレーズンやイチゴジャムのような古酒独特の香り

味わいは少し酸があり、ワインの飲み頃のピークは過ぎた感がありましたが
それでも全体的な印象はまろやかで優しい味わいと香り

それはまるで年を重ねていろんな経験を積んで
いろんなことに寛大になりそんな優しさをもった大人


僕らもそのワインの様に
いい年を重ねて行きたいですね。